捨てないで
私は学校をサボって
家から15駅離れて
そこから3時間離れた海に来ていた

人が一人もいない

ここでいいか

私何で生まれたんだろう
どうして迷惑しかかけれないのかな

はやく死のう
みんなのために

いや、自分がもう助かるためにも

こんなんだから
お母さんにもお父さんにも千尋君にも
嫌われちゃうんだ

もの思いにふけっていると
あたりが何も見えないほど
暗くなっていた

携帯をみると
11:39
新着メールも着信も0

こんな時間になっても
心配してくれる人は誰もいない

それもそうか
存在して欲しくないから
消えた方が嬉しいから

私は携帯にある設定をして砂の上に置いた


海に足をつけた

冷たい
足に針が刺さるような痛みが走る

でも
みんなを苦しめた罰だと思えば
何てこと無かった
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