捨てないで
私は悟った
失敗した
死ねなかった
また邪魔になる
そんなことを思ってると
ドアが開くのが聞こえた
「....空?空‼︎」
「お母さん?
ごめんね
死に損ねちゃった
次はちゃんと死ぬから
心配しないで」
笑ってお母さんにそう言うと
「ごめん
ごめんね
あんなこと本当は思ってない
死ぬなんて言わないで
ごめんなさい
あなたをここまで苦しめて
母親失格ね」
お母さんが泣きながら
私に謝った
「お母さんのせいじゃない
私が悪いの」