捨てないで
ー次の日
コンコンコン
朝早くに病室の扉が鳴った
看護師かな?
「はーい
どうぞー」
私はそう言って
中に入るように促した
でも中に入ってきたのは
「よぉ」
制服姿の千尋君だった
えぇ!!
千尋君、もう来たの!?
今日は、平日だから
来るの午後だと思って
心の準備してないよぉ
「話があるけど
座っていいか?」
私は千尋君の顔を見るのが
怖くて
窓のほうを向いたまま
「うん」
って答えた