捨てないで

俺は早く空に謝りたい
一心で
朝早くに空に会いに来た

来たんだけど・・・

「はぁ・・・」

会う勇気が出ない

もう嫌われたかもしれない

そう思うと
会うことが怖くなった

でもうじうじしててえもしょうがないし
嫌われててもしょうがない

でも俺の思いをきちんと
伝えるんだ

俺は意を決して
空の病室のドアをノックした

すると中から

「はーい
どうぞー」

ドアを開けると
驚いた顔をした空が目に入った

「話があるんだ
座ってもいいか」

すると空は
窓のほうを向いて

「うん」

と言った



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