・約束・2
『カチッ』

ドアを開け、ベッドに眠る雅紀の額に手を当てる。

「・・・熱は下がったみたいだな」

スヤスヤ眠る雅紀を起こさないように廊下に出ると、
マネージャーに連絡を取った。


急遽、今日一日オフにしてもらいたいと頼むと
ラッキーな事にOKしてもらえた。


キッチンへ行き、淹れてあったコーヒーをカップに注ぎ
新聞を片手にリビングのソファに座った。



暫くすると、ベッドルームから着替えを済ませた春夏が出てきた。

「似合うじゃん」

「・・・ありがと・・・雅也、これらは一体・・・
どうやって買ったの? あの・・・下着とかまで・・・」


・・・やっぱ、気になるよな・・・

マネージャーの坪井さんと2人で変装して調達した事を白状した。
それを聞き、春夏は大ウケしている。


「そんな笑うなよ」

「ごめんごめん」


オフにしてもらい雅紀についている事を告げると、
春夏は驚いていた。そして、

「・・・私も一緒に休みたい~」

とダダこね出した。


「ハハッ。ダメダメ!春夏は仕事行けよ」


「えーーー」

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