・約束・2

朝食を済ませた雅紀を着替えさせ、
男2人、まったり過ごすことにした。

雅紀が産まれてから、春夏と雅紀がどんな暮らしをしていたのか。
幸せだったのか、楽しかったのか・・・
それだけじゃないはずだ。大変な思いも沢山していたはず・・・


オレの知らない時間を、
雅紀から色々と聞き出していた。

女手一つで育ててきた事。どれだけ大変だったか。

それでも投げ出さずに日々を暮らしてきた事・・・


聞けば聞くほど、
何も知らずにいたオレは申し訳なく思う。



そして、これからは何が起ころうと、どんな事があっても
絶対に春夏を手放さないと心に誓った・・・




「雅紀、いつでも一緒に住めるようになったよ」

「ほんと?」


「今夜、ママに話して引っ越しする日を決めような」

「うん!」


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