・約束・2
「春夏の事、よく分かってるな」
「ずっと2人だったから・・・私が凹むと、スグに気づいて慰めてくれるの」
・・・そうやって2人で色んな事を乗り越えてきたんだな・・・
「そーゆうトコ、雅也によく似てるでしょ」
「ハハッ・・・イイ男に育ちそうだな」
「・・・ん・・・」
春夏は雅紀にオレを重ね合わせて過ごしていたんだと気付いた。
問い詰めたオレに、ポツリポツリと春夏は話し出した。
やはり、今日の百合子との仕事で辛い事があったんだ・・・
けど、春夏は百合子の事を悪く言わない。
百合子が春夏につらく当たるのも、
自分せいだから仕方ないと考えているようだった・・・