・約束・2
♪♪♪・・・

「はい、小田・・・じゃなくて、大木・・・です」


≪春夏さんですか? 坪井です≫


「あっ、坪井さん。雅也ですね? 今、代わります」

電話の保留ボタンを押し、バスルームへ向かおうとすると、


「あーサッパリしたぁ」

タイミング良く、リビングに雅也が戻ってきた。
私は持っていた受話器を雅也に手渡す。


「ん?オレに?」


「坪井さんから」


「はい、もしもし?・・・・・・は?!」


何か・・・前にも見たような光景・・・

イヤな予感がする。


「・・・春夏、PC立ち上げてネットニュース見せて」


受話器を片手に指示を出す雅也は、少し焦っているように見える。

私は指示された通り、PCの電源を入れネットニュースに繋いだ。


PC画面を覗く、雅也と私の目に飛び込んできたのは・・・



「こ・・・れ・・・」


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