・約束・2
≪じゃあ、春夏も忙しくなるんだな≫


「うん・・・」





≪・・・やっぱり何かヘンだぞ。どうかした?≫

雅也の心配そうな声が耳元で囁く。


「な・・・何でもないよ。気のせい、気のせい!」

努めて明るく振る舞ってみるけど、ちょっとこれ以上は無理かも。




「ごめん。明日早いんだ。そろそろ寝るね
 雅也もセリフ入れるんでしょ?・・・おやすみ」

一方的に電話を切ってしまった。




私は一睡もできないまま、瀬戸川さんのプロフィールと
これから使う資料などを読み込んでいた。








外は白々と夜が明けてゆく・・・



今日は、瀬戸川さんと顔合わせの日だ。



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