・約束・2
そんなコト言いながら、雅也はサクサク届けに記入を始めた。



「・・・ドラマが2本被って決まっちゃったんだ。
 掛け持ちで過ごすから、今のうちにやるべき事は済ませないとね」



「そうなんだ?大変だね」



「ごめん。結婚発表しないと・・・なんて言っときながら、
 それが後回しになっちゃってるよな」


「そんなコトいいの。雅也の仕事の都合なんだし」




「でも、入籍だけは雅紀が小学校に入学する前までに済ませないと」

実印を押して、婚姻届を私に手渡した。



「はい。オレのトコは全部記入しといたから、後は春夏が書いて」


「うん」




「一緒に役所に出しに行けないのは申し訳ないけど・・・」


「大丈夫、出してくるだけだから」




雅也は、このマンションへ引っ越してくるように言ってくれているけれど
入籍もまだ。発表もまだ・・・という状態なので、
雅也の事務所の方からも一緒に暮らす事にストップがかけられていた。














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