・約束・2
「アレ?健太は知らなかったっけ?
 ‘大木雅也’が、春夏先輩の旦那様だよ」

テレビ画面の雅也を指さした。



「・・・え”え”っ?! マジで?! ウソだろ??」

村上君は想像以上に驚いている。




「ちょっと・・・何よ。そのオーバーリアクション」



「小田さん!・・・ホント?」

村上君は未だ信じていないようで、直接私に聞いてきた。



「・・・えっと・・・嘘みたいだけど、ホント・・・」




「マジかよ・・・」

村上君は頭を抱えた。



「あれ?なになに??もしかして健太、
 春夏先輩のコト好きだったの?」



「さんざん子持ちとか馬鹿にしてたくせに??」


「うそぉ?!」


みんながワイワイ話す中で、黙ったままの村上君は
スッと立ち上がった。





「・・・オレの憧れの大木雅也をぉぉぉ!!」




「へっ?」

「何?」

周りのみんなはきょとん顔だ。



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