・約束・2

「春夏これからは、ずーっと一緒にいれるな」


「うん・・・」


「婚姻届も、さっき出してきたし。今から春夏は『大木春夏』かぁ。
 正式にオレの妻になってくれたんだよな」


「うん」


「・・・こんなオレだけど、これからも宜しくな」


「うん」


「春夏、さっきから『うん』しか言ってないよ?」


「うん」


・・・ダメだ。私、気の利いた事さえ言えなくなってる・・・



雅也に、そっと髪を撫でられ、指で顎のラインをなぞられる。
その指が顎の先端で止まった。


「春夏」

名前を呼びながら、顔を上げられた。



「愛してる」


「まさ・・・」

そっと唇が重なると、いつもと違うキスに感じる・・・
熱くて、優しい、でも何処か逞しささえ感じる。


その夜は、心も身体も雅也と愛を感じあった。
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