・約束・2
「・・・私が何ですか?」

その声に驚き、みんな一斉に振り返るとドアの入り口には
美央が立っている。


「美央・・・さん」


「お久しぶりです。小田さん」



「ご無沙汰しています。・・・今日は何か?」

美央は髪をくるくると指に巻きながら、話し始めた。

「ええ。私のCM、担当変えてもらおうと思って。
 上司の人に頼みに来たの」



「今からですか?」



「・・・だって、この2人ホント使えないんだもの」

美央のあまりの言い様に、石川さんは泣き出した。

「そんな言い方、酷い!」

「・・・こっちだって、アンタのわがままには付き合いきれ・・・」


「やめなさい」

中島君を制止して、私は美央に告げる。





「申し訳ありません。至らないところがあった様で。
 でも、今回のCM担当者はこの二人です。他のスタッフに変更はしません」


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