・約束・2
予想外の私の言動に、美央のマネージャーが大慌てだ。
思った以上に話が大事になるなんて考えていなかったようだ。


「小田さん、申し訳ありません。このまま美央を使って下さい!!」

マネージャーは頭を下げた。

「ちょっと!アンタが謝ったら、私の立場がないじゃない!」


「黙りなさい美央! 今回は美央が悪い!!
 あなたの代わりなんて、たくさんいるんだから!」

美央の頭を取り、力を込めて頭を下げさせる。


「ヤダッ!何すんのよっ!! 私を誰だと思ってんのよっ!」


美央はマネージャーに頭を押さえられ、謝った姿のままジタバタしている。





「・・・では、このまま美央さんと2人の担当者でしっかりうちのCM作ってください」



美央はマネージャーに連れられ、帰って行った。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「・・・春夏先輩・・・大丈夫でしょうか・・・」

「すいません。私たちのせいで・・・」



「何言ってんの!2人のコト、ちゃんと皆も認めてるよ。
 だから担当にも抜擢されたんだもん。
 ・・・美央に付き合うのは少し大変だけど、頑張ってね」


「はい」
< 50 / 180 >

この作品をシェア

pagetop