・約束・2
「雅也が・・・何でココに?!その子は春夏ちゃんの・・・」



「オレと春夏の子です」



「は・・・」

気が動転しているであろう百合子さんは、上手く表情が作れないようだ・・・
作り笑顔さえ、どこかぎこちない。



「2人は・・・え?! 雅也の結婚相手って・・・」





「瀬戸川さん。オレは彼女と・・・ココにいる春夏と結婚したんです」



「・・・ごめんなさい!百合子さん・・・
 ずっと言えなかった私が悪いんです・・・」


「春夏?」

雅也は驚いた顔をして、私を見た。
・・・やっぱり、雅也は私が何にも知らないと思ってたみたいだ・・・



「私、瀬戸川さんと雅也のコト、知人に教えてもらって知ってました・・・
 なのに、ちゃんとハッキリ言えなくて・・・」






「・・・でも、おかしいわ!息子さん大きいわよね?
 結婚したのは、つい先日じゃない?!
 それなのに、何で2人の子供なの?」

百合子さんが私たちのコト、信じられなくて当然だ・・・

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