・約束・2
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玄関を開け、いつでも生活が始められるようにと
用意されていた雅紀の部屋でベッドに寝かせる。


「・・・ごめんね。我慢させっちゃってたね」

雅紀の頭を撫で、謝る私の肩を雅也が叩く。


「自分ばっかり責めるなよ。
 子供は、よく熱出すっていうじゃん」


「そうかもしれないけど・・・」

「オレだって、ガキん時は、よく熱出してたよ。
 雅紀はオレに似たのかな」

雅也に手を引かれ、部屋を出る。

リビングに戻ると、雅也はソファに座って一息ついた。


「お茶、入れようか」

「うん」

キッチンに立ち、お湯を沸かす。
その間も、雅也は台本を広げている。


「忙しいのに、迎えに来てくれてありがとう」

雅也の前に、お茶を入れたマグカップを置いた。


「いや・・・ちょうど仕事終わって、
 帰ってる時の連絡だったから行けたんだ」

「そう・・・」

私は自分のカップを持って、雅也の傍に座る。





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