・約束・2
「・・・でも・・・」


躊躇している私に雅也は微笑んだ。


「結婚発表するまでは、外で指輪してるわけにはいかないけど・・・」




私は箱から指輪を取り出し、恐る恐る雅也の薬指に指輪をはめた。



「ふふっ・・・」


「雅也?」



「・・・やっと、夫婦らしくなったね」


真新しい結婚指輪。

それだけでも、嬉しさと少しの恥ずかしさがあった。


これから雅也と共に歩んでいくんだ・・・



今は・・・それが極秘の事実婚であっても・・・



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