・約束・2
「・・・だよね・・・」

ビールを勢いよく飲み干した。

過去の話を、どうやって話せばいいんだ・・・
一体、何から話せば・・・



♪♪♪・・・

「噂をすれば、奥さん・・・かな?」



俺も、そう思った。
けれど、画面には春夏の会社内託児所の名・・・


「・・・託児所からだ」


「雅紀くんに何かあったのかな?出ろよ」



「うん。・・・はい、大木です」

託児所からの電話は、雅紀が発熱したとの事だった。

春夏にも連絡してあるが、まだ来ないので
もし、迎えに来れるようであれば来てほしい・・・と。


「坪井さん、雅紀迎えに行ってくる」


「あぁ・・・でも、タクシー使えよ。
お前も飲んじゃったからな」


「うん」


「お疲れ。気をつけて行けよ」


「ありがと」

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