・約束・2
『チュッ』『チュッ』・・・・・・


「・・・ちょっ・・・春夏、いくらイイって言ったからって・・・
つけ過ぎじゃない?」


「え~・・・あっ・・・ホント・・・やり過ぎた・・・」

気付けば、雅也の身体中に赤い華が咲いている。


「オマエ~~~~」

「だって、何だか嬉しくて・・・つい・・・」



「・・・まぁいっか。誰に見られるワケでもないし」

「見られたら・・・引かれちゃう・・・ね」


アハハと笑いながら雅也はクローゼットから新しいシャツを取り出し、身に纏う。

「春夏、時間大丈夫なの?」

「え?アッ・・・マズイ!」

慌てて私もクローゼットから着替え一式を選び出した。


淡いピンクのフリルシャツ。程よく胸元が開いて大人っぽい。
ホワイトのスカート。太腿部分にスリットが入ってる・・・

「・・・レディースの洋服なんて、一体どうやって買い揃えたんだろう・・・」

そんな疑問も抱えながら・・・

「さすがに下着は・・・」

と、見渡すと・・・上下そろった下着類が目に留まる。

「・・・ある・・・しかもストッキング等も」


・・・ホントにどうやって・・・

着替えを済ませ、リビングへ行くと、
雅也は新聞片手にコーヒーを飲んでいた。
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