・約束・2
・・・忘れてた! 私、村上君にキスされたんだ・・・

「ふっ2人して、朝からからかわないで下さいよ!」

声も裏返ってて、明らかに動揺した言い方してたみたいで、
その不自然さを部長は見逃さなかった。

「・・・ナニ? お前たち、何かあるの?」

「えっ?!」


「あーオレがこの前・・・」

言いかけた村上君を遮るように話した。

「いえ、何もないです。
それより部長、名刺の変更やっぱりお願いします」


「?・・・あぁ分かった」



「エレベーター来ましたよ?」

部長と村上君はエレベーターに乗り込んだ。


「あ・・・私ちょっと託児所に用があったんだ!
2人でお先にどうぞー」


この2人とエレベーターに乗るのが怖くなって
私は逃げ出してしまった。


・・・何でだろう。
雅也以外の男の人が怖く感じてる・・・
ちょっとでも隙を見せたら、何されるか分からない
・・・なんて、警戒しすぎかな・・・




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