依存
盲目だったかもしれない…
“一人親でも絶対不憫な思いはさせない!
一人親だからってバカにされない育て方をするんだ!”
って…
見えてなかったんだよね…息子の気持ち。
どうして向き合ってあげれなかったんだろう…
いつからかな…?
どこかで目を反らす自分がいたのに、気付かないふりをするようになったのって…
これじゃただの偽善者…
それでもあの時は信じて突き進んでいたんだ。
“何が何でも守るんだ!わたしは母親なんだから!”
って…
でも現実はそううまくはいかない。
息子とも喧嘩が絶えない日が続いた。
“どうして言うことを聞いてくれないの…”
そんなことばかり頭を巡って、もっと大事なこと忘れてたんだ。
息子は不器用ながらも気持ちを吐き出してたのに、耳をふさいだのはわたしだった…
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