平成侍の意地
己の小ささに落ち込み、深く悩んだ事もあった。 

しかし勇気を持って行動を起こさなければ、極められるものも極められないと気付き、決して後ろを振り向かず己の意識を変えていった。 

雑草出身の俺のように学という知識がなければ、世間で習得した知恵を使えばいい。 不完全さを受け入れると、それはコンプレックスではなく個性となり、人間としての魅力も増す。 決して己に背を向けることなく、能力を最大限に引き伸ばす努力を常に励んできた。 

人間は誰しも自分の弱さや欠点に対し、失望して落ち込む事があるだろう。 だがそこで下を見ていてはいけない。 あんなに輝いている太陽にさえ黒点というシミがある。 だが、それを太陽は決して悲しんでいないのだから。

俺の好きな戦国武将の一人に『真田幸村』という人物がいる。 大阪夏の陣では、わずか3千人の軍隊で徳川家康率いる15万人の軍勢へ突撃をかけ、歴史上では唯一徳川家康を切腹まで追い込んだ名将。 最終的に勝利する事は出来なかったものの、その凄まじい戦いにより徳川及び全国武将達からは『真田日本一の兵(つわもの)』と名を残している。 

このような先人達の生き様や戦い方の書物から、今現代のビジネスに通じる点は幾つもある。 大軍を相手する場合でも、絶対的な軸がしっかりしていれば、小軍でも倒せる可能性が生まれる。 

勝つことだけが大切なのではなく、どう勝負するかが大切。 そして、突き抜けたモノを持っていれば、平均値で負ける相手にも勝つことが出来るはず。 
< 2 / 3 >

この作品をシェア

pagetop