繋がらない糸。

きっとこの時から気づいてた。

アタシの気持ちも
アナタの気持ちも。


確信こそないものの
アタシはもうこの日から
ケンへと気持ちは向かってたんだ。



結局この日は
夜中の3時過ぎまで
話し続けて
アタシ達は帰る事にしたの。


でもアタシは
なんだかまだ帰りたくなかった。

あまりにも急で
あまりにも久しぶりの感覚に
少しためらったけど…。


そしてすぐに
車はアタシの家の前に着き

車を降りた。

アタシの手にはデパートのゲームコーナーで取ってもらった
紫と青の石。
そして小さなマスコットがいたんだ。

そのお礼の意味も込めて

『今日はどうもありがとう。おかげで涼しかった☆』


そう言ってゆっくり助手席のドアを閉めた。

車が先の十字路で曲がり
見えなくなると
別れの切なさと
次会えるのかってゆう不安に
押しつぶされそうになった。
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