繋がらない糸。

現実。


それから何日か経ったある日。


ケンにメールを送ろうか迷っていた。


もし送ってウザいとか思われたら?
…そんなのヤダ。
でもこのまま連絡が来なかったら?
…それもイヤ。


結局半日近く迷った挙げ句、
メールを送る事にした。

―送信:ケン―
休日の午後いかがお過ごしですかー?
アタシは今お母さんとお買い物です♪


会いたかった…。
けど無職のアタシは
両親に働けと言われ続け
そして遊びに行く事も
なんとなく怒られる気がして
誘えずにいたんだ。


―受信:ケン―
俺も今送ろうと思ってたさ!!
何かすごいね☆
俺は今部屋の片づけが終わって
テレビ見てたとこ♪
部屋暑くて嫌になってきたあ↓↓
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