トライアングル~永遠を君と~
「ごめんね、秀くん…遅くなって…」
歩きながら、私は謝った。
だってほら、待たせちゃったし…
「気にしないでくださいよ。それに僕、そんなに待ってないですよ?」
笑いながら答える秀くんは、やっぱりどこかいつもと違う寂しさを含んでいて…
秀くんの笑顔は好きなはずなのに、胸騒ぎを覚えた。
「ん、ありがとう…。そうだ、話ってなんなの?」
ずっと気になってたこと。
俯いた秀くんの顔を覗き込むと、どこか決心したような表情で。