トライアングル~永遠を君と~
なんで。
なんで、先輩はこんなに優しいんだろう。
なんで、先輩はこんなに強いんだろう。
そして、深雨先輩が言ったのは…
「私は、秀くんが好き。
こんなに思えたのは、初めてで…だから、その…」
迷いながら、言葉を探しながら言うその姿は、とても“愛しい”と思えた。
気付くと体が勝手に動いていて。
「しゅっ、秀くんっ!?」
僕は大好きな人を抱きしめていた。
「先輩、離れていても…僕が好きなのは先輩だけですから…」