トライアングル~永遠を君と~
『本当に無理してない?深雨は頑張り屋さんだから…』
「だ、大丈夫だって!」
そうそう、実は秀くんが私を呼ぶ呼び方が変わったの。
いままでは“先輩”がついてたけど、最近は呼び捨てになったの。
カレカノになったのにそれは変だろうってことで、ね。
だけどいまだに慣れない私は急に名前を呼ばれるとあわあわしちゃう。
だってほら、好きな相手に名前を…それも呼び捨てなんて、なかなか慣れるものじゃない。
『深雨、慌てすぎ』
秀くんは笑いながら言う。
それは馬鹿にしたような笑いじゃなくて、聞いてる方も安心出来る…そんな優しい笑い声。