トライアングル~永遠を君と~
足元に転がったのはダンボール、頭から被るようにして降ってきたのはおそらく“紙吹雪”。
その状況を確認して、少しほっとした。
痛いのが落ちてこなくてよかった、ってね。
「そ、そこの大丈夫!?」
慌てて降りてきたのは、3年の先輩。
なんでわかるのかって言うと、スリッパの色。
「大丈夫です!少しびっくりしたけど…」
私は苦笑いしながら答えた。
全然痛くなかったし…うん。
「そっかそっか。いやぁ、とりあえず先生じゃなくてよかった」
先輩は本当にホッとしたような顔をした。
あ、ガムテープ…
「じゃあ、私はこれで失礼します」
ぺこっと頭を下げると私は職員室へ向かった。
はやくしないとみんな待ってるし。
名前は聞かなかった。
だって、なんかめんどくさいことになったら大変だし。
無事にガムテープを貰うと、寄り道せずに教室に戻った。
5分くらいの出来事だった。