トライアングル~永遠を君と~

足元に転がったのはダンボール、頭から被るようにして降ってきたのはおそらく“紙吹雪”。



その状況を確認して、少しほっとした。



痛いのが落ちてこなくてよかった、ってね。



「そ、そこの大丈夫!?」



慌てて降りてきたのは、3年の先輩。



なんでわかるのかって言うと、スリッパの色。



「大丈夫です!少しびっくりしたけど…」



私は苦笑いしながら答えた。



全然痛くなかったし…うん。



「そっかそっか。いやぁ、とりあえず先生じゃなくてよかった」



先輩は本当にホッとしたような顔をした。



あ、ガムテープ…



「じゃあ、私はこれで失礼します」



ぺこっと頭を下げると私は職員室へ向かった。



はやくしないとみんな待ってるし。



名前は聞かなかった。



だって、なんかめんどくさいことになったら大変だし。



無事にガムテープを貰うと、寄り道せずに教室に戻った。



5分くらいの出来事だった。















< 223 / 234 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop