トライアングル~永遠を君と~
昼休みの階段
「なんで私が…はぁ…」
昼休み、1人で職員室に向かった私は小さくため息をこぼした。
理由?
そりゃあもちろん…
「ありがとね、加賀さん。こういう仕事は委員長のあなたくらいしか頼めなくて…」
申し訳なさそうに言いながらダンボールを渡してきたのは、担任の中島(なかしま)先生。
一昨年までは看護師として働いていた、ここの高校の卒業生だ。
「いいですよ。先生の手伝いも委員長の仕事ですから…」
私は苦笑いしながら答えた。
嫌な仕事でも、誰かにやらせるよりは自分でしたほうがいい。
私は昔からそういう考えだから。