先輩に一目惚れしました。
先輩との出会い
「また先輩見てるの?」私の友達の南夕風(ゆうか)がため息をついて
眺めてくる。
私は柊百花。高校一年。
「かっこいいもん」夕風は先輩の事全然知らないくせに。口を尖らせてみる。
「ふーん。付き合えるといいねー。」
なんだよー。友達としてショックだ。

私が初めて先輩と会ったのは入学して一ヶ月経ったとき。
学校に慣れてきたかなーと思ってた時。
人前で、何もないところで転んでみんなくすくす笑ってて恥ずかしくて
立てなかったとき、先輩が助けてくれた。
「大丈夫?ほら、立って」軽々と私を持ち上げた。
「えっ、だ、大丈夫ですっ。」恥ずかしくて顔を直視出来なかった。
「良かった。君小さいし、軽すぎだから、ちゃんとご飯食べるんだよ?」
そう言うと教室に戻って行ってしまった。
初めて男の子に持ち上げられてしまった私はそれが印象強くて
忘れられない。
まだありがとうございますなんて言えてない。
今度話せた時言おう!
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