愛しのSuper Star 〜運は天から降ってくる
「ふふふーん。」
帰り道、夜ご飯の食材を買い揃えながら、ついつい鼻歌を歌ってしまう。
「今日はえらくご機嫌だねー蘭ちゃん!」
「やっぱり分かる?良いことがあったんだ〜。」
そう言って八百屋のおじさんに機嫌良く微笑み返す私。
「これはよっぽど良いことがあったんだなー。なんだかおじさんも嬉しいよ。」
そんな蘭ちゃんに今日は特別サービスと言って、店で一番目立つ所に置かれた大きなスイカを渡してくれた。
「え!だめだよ!こんな高いものもらえない!」
「いいってことよ!」
「でも…。」
「将来が楽しみな門町姉弟が、いつか出世払いしてくれればいいさ!」
そう言って笑うおじさんの優しさが胸に染みる。