愛しのSuper Star 〜運は天から降ってくる
「蘭、はい!」
そう言って紗千香がチケットを渡してくれる。
私はそれを恭(うやうや)しく受け取り、それから両手を伸ばし光に当てた。
「これがチケットかぁ…。」
やっと、やっとリクに会える。
「蘭、これ絶対なくしちゃダメだよ!なくしたら会場入れないからね!」
「わ、わかった。なくさない。」
内心ヒヤヒヤしながら、チケットを大事に鞄にしまった。
「じゃあまた明日ね!3時に会場がある駅の改札で!」
「はーい!」
そう言って、紗千香と別れ、家路に着いた。