Love Song
「パロールが、何」

「あいつら、ボーカルが抜けて、解散させるか悩んでたんだよ。だからお前がボーカルとして入れば、解散は免れる。大賞だって狙えるだろ。楽器の演奏の力だって充分あるんだから」


パロールがそんなことになっていたなんて、全く知らなかった。


確かに社長の言うように、彼女たちはそこら辺にいるバンドより、演奏の力はある。


「でも、、、なら、新人賞は捨てるってことでしょ?」

「だから、それはお前次第だって」


だからって、何が?


「お前がパロールのボーカルになり、パロールとして大賞を取る。そしてairaとして、新人賞を取れば良い」


取れば良いって、、、


社長は簡単に口にしているけど、簡単な話じゃない。


「そんなの、無理に、、、」

「お前がやる気になれば、出来るだろ」


そこに、何の根拠があるのよ!!

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