Love Song
「お父さん!!」

「仕事との時は社長だ」


愛莉の部屋を出た後、初音は社長のことを呼び止める。


「なんで、愛莉のことを傷付けるようなことばかりするの!!」


初音は怒りを露わに、父親である社長に食って掛かる。


「初音。お前だって、わかってるだろ。あいつの才能がどれだけのモノか」


社長の言葉に、初音は口を閉ざす。


「、、、愛莉の才能は、あたしが1番よくわかってます」


初音は消え入りそうな声で言う。


初音は初めて、愛莉が歌を聞いた時。


愛莉の才能に、引き込まれたんだ。


曲に、詩に、それが一体となった歌に、、、


だからこそ、初音は愛莉のことを大切にしたいと思っていた。


愛莉が生み出す歌を、これからも聴きたいと思っていたから、、、

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