Love Song
あたしは、小さなため息を溢す。


「初音さん。あたしね?初音さんがあたしのことを連れて来てくれたこと、感謝してるんだ。けど、、、嫌いになる前に、この世界から居なくなりたいの」


好きな人のことも、好きなものの、、、


嫌いになる前に、過去のモノにしたいの。


好きだったって、、、


後になってから思い出すより、、、


好きだったものを、嫌いになって、、、


後から思い出す方が、苦しいから、、、


苦しくて、胸を熱くさせて、込み上げてくるモノたちから、、、


きっと、あたしは逃げられない。


今でもギリギリなのに、、、


そんなことになった時。


あたしは絶対に、自分の人生を後悔する。


あの時、もっと早く、、、


もっと、もっと早く、手放していたらって、、、

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