あなたは双子ですか?
足早に学校へ向かう。間に合うかな。間に合うよね。

にしてもいい天気だな。思わず背伸びをしてしまう。

んーっ…………
[ゴッ]
…………え?ゴッ?!


ぶつかったらしい
自分より背の高いそれを見上げる


「ってぇ、なんだよ、お前」

どうやらぶつかったのは人だったようだ

「…あ、ごめん!……
あー…えと、あご、どうしたの?」



わぁ美少年…まさに漫画に出てきそうなイケメンだなぁ…
(キラキラ)って効果音がつきそう…

なーんて一人で考えてると
気を悪くしたらしいイケメン君が

「は?お前が当たってきたんだろ?」


ぅわっ、怖…
「え、もしかしてさっきのゴッて音…」



「………ん、イタイんだけど?」

イケメンは黒い笑顔でこっちを睨んでる

カバンの中の絆創膏をガサゴソと取り出す。

って…
待て。

「ね、今さ、コイツアホかって思ったでしょ…?」
「うん、思った。」


即答された。

「…む、絆創膏貼ってあげようかなって思った私が馬鹿だっ……あっ!?
ちょ、絆創膏取るな!」


「もーらい♪」


あーもうー。

[グイッ]


「っ?!」
「もう!貼ってあげるから、じっとしてて!?」

「お前力つぇーよ、ばーか」
「うっさい!」
[ペリ……]


「よし、貼れた!!おっけぃ!」

「…さんきゅ、」


イケメン君が笑った…流石美少年なんかこうドキッってきたんだけど…
って、おい、ドキッって何だ…


「あ、学校着いたって、あっ!!!
なるちゃん!♡」

「♡ついてるぞ、」

「いいの!じゃあね!!
なぁぁるちゃぁぁああああん!!!」





「…あいつ馬鹿か…」
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