あなたは双子ですか?

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いつき -side-


教室に戻ると、早速なるちゃんは

「どうだった?!」
と目を輝かせた。
どうだった?……ってね…

「うん、無駄じゃなかったかな…」

そう。
あつきの事好きじゃないって
言ってた___から。

絶対に無駄じゃない。
……なんとなく気付いてた。

私_____
虹斗が

好き、大好き。


「なるちゃん。」

「ふふ、分かってる。
頑張れ。」
「……うん」

私は頬を緩ませた。
初めての好き…
これは初恋。
初恋…かぁ。

いいね。

「ほら、授業始まる」

「うん」

少しだけ。笑ってみせた。


あっという間に放課後。

「早いなぁ…」

「帰ろ!いつき!」

「うん!ねぇ、今日さ、
アイス。食べに行かない?」

アイスは私の一番好きなものかな。
冷たくて甘いの。
恋みたいに。

なんてね?
「!!行く!」

私は元気良く
「Let's go!!」
と声を張った。

________

とは、言うものの、

31のアイスクリーム屋さんに居る。
アイスの種類に迷う。
ダブルでー、どうしようかなぁ…

ポッピングシャワーと
どうしよう。

「いつき、まだ?」

既に、アイスを買って食べているなるちゃんが言う。

なるちゃん待って
のつもりで微笑む。

「わかった。外で待っとくね!!」

トタトタ カラン

なるちゃんは外に行った。

「ポッピングシャワーとマカロンマカロンのダブル、カップでお願いします」

「はい、右の方で少々お待ちください。」

美人の店員さんは笑った。
美人だな…

お金を払い、外に出た。

「お待たせ、なるちゃん!」

「んーまい」
美味しそうに食べるなるちゃん。
幸せそう!

私も食べよう。

「んー…このパチパチがいいんだよなぁ」

「それはわかる!一口もーらい」

「あっ!じゃあ私もなるちゃんのロッキーロードもーらい!」

「「ふふふ」」

笑い声が重なる。
二人はアイスを食べながら
頬を緩ませた。

「じゃー、また明日ね!」

「ばいばい!」

なるちゃんと別れたあと、
一直線で家に帰る。
電光灯が付き始めていた。

暗いなぁ。
でも少しだけ明るい。

落ち着く雰囲気だなぁ。

ガチャ

「ただいまっ!」

「「おかえりなさい」」

ご飯食べてお風呂に入って、

ベットに寝転ぶ。

何故か今日はなつきが来なかった。

そんなことより、今日はお疲れ、自分。

シャットダウン


私は睡魔に負けた。













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