好きで悪いか!
そう結論を出して、雅紀の件は解決。
今度会ったら言おう。
先輩のことが好きだから、あなたとは付き合えませんと。
けど、なんかどっかスッキリしない。あ、
“園田先輩がいるからとか、園田先輩と比べてどう、じゃなくって、私個人と向き合ってほしいです”
自分が先輩に言った言葉を思い出す。
友永先輩が好きだからという理由で、雅紀自身と向き合う気がない私も、先輩と同じ?
“俺どう? 意外とよくない?”
うう~ん、そうだなあ。
客観的に見れば、意外といいとは思う。けど、恋は主観だ。客観的に見て悪いと思うところさえも、いいと思えてしまうのが、恋だと思う。
ドキっとしたり、キュンとしたり。
雅紀に対して、そんな感情を抱いたことは一度たりともない。
「やっぱ、違うんだよなあ~」
声に出して呟いて、ベッドにごろりした。
あー、明日から夏休み。バイト頑張ろう。
コンビニ前のバス停から三区間の距離にある、回転寿司屋でのホール係の仕事。
田舎住まいということもあって、高校生で雇ってもらえて、通える手段があって、こっちの希望条件にも合うというところは、そうそうなかった。
今度会ったら言おう。
先輩のことが好きだから、あなたとは付き合えませんと。
けど、なんかどっかスッキリしない。あ、
“園田先輩がいるからとか、園田先輩と比べてどう、じゃなくって、私個人と向き合ってほしいです”
自分が先輩に言った言葉を思い出す。
友永先輩が好きだからという理由で、雅紀自身と向き合う気がない私も、先輩と同じ?
“俺どう? 意外とよくない?”
うう~ん、そうだなあ。
客観的に見れば、意外といいとは思う。けど、恋は主観だ。客観的に見て悪いと思うところさえも、いいと思えてしまうのが、恋だと思う。
ドキっとしたり、キュンとしたり。
雅紀に対して、そんな感情を抱いたことは一度たりともない。
「やっぱ、違うんだよなあ~」
声に出して呟いて、ベッドにごろりした。
あー、明日から夏休み。バイト頑張ろう。
コンビニ前のバス停から三区間の距離にある、回転寿司屋でのホール係の仕事。
田舎住まいということもあって、高校生で雇ってもらえて、通える手段があって、こっちの希望条件にも合うというところは、そうそうなかった。