好きで悪いか!
「終業式の日、俺、相当ひどいこと言ったよね。あの日は、虫の居所が悪かったっていうか……前の日に嫌なことがあって、苛々しててさ。古賀さんに八つ当たりしたかもしれない。ごめん。蒸し返すのもどうかとは思ったけど、やっぱりちゃんと謝っときたくて」
まさか謝られるとは思ってもいなかった。
避けられるかもしれないとは思っていたけど。
「こうして俺と会うのが、古賀さんにとって苦痛になるなら、御礼はやっぱり別の形でさせてもらったほうがいいのかなって、思ったんだけど」
その提案は、癇に障った。
「先輩は苦痛ですか? 私は嫌じゃないです。見事なまでに振られて、スッキリしましたから。御礼だからって、仕方なく嫌々会ってもらうのは、嫌です。私は先輩と……」
先輩と?
「……楽しく会いたいです。友達になってください」
それが、せめてもの願い。
だって、先輩には彼女がいる。キッパリこっ酷く、振られた。
誰にでも愛想がいいわけじゃない、選んだ人としか付き合いをしない先輩の、せめて「友達」というカテゴリーに入りたい。
まさか謝られるとは思ってもいなかった。
避けられるかもしれないとは思っていたけど。
「こうして俺と会うのが、古賀さんにとって苦痛になるなら、御礼はやっぱり別の形でさせてもらったほうがいいのかなって、思ったんだけど」
その提案は、癇に障った。
「先輩は苦痛ですか? 私は嫌じゃないです。見事なまでに振られて、スッキリしましたから。御礼だからって、仕方なく嫌々会ってもらうのは、嫌です。私は先輩と……」
先輩と?
「……楽しく会いたいです。友達になってください」
それが、せめてもの願い。
だって、先輩には彼女がいる。キッパリこっ酷く、振られた。
誰にでも愛想がいいわけじゃない、選んだ人としか付き合いをしない先輩の、せめて「友達」というカテゴリーに入りたい。