好きで悪いか!
パソコン画面を見つめたまま投げてきた、直球ストレートな球に足止めをくらう。
「付き合ってないよー。タイプ外。私のストライクゾーン、超狭いからさ」
「ああ、友永先輩?」
ズバリ言い当てられて、ドキリとした。
「な、何でそこで友永先輩が……」
「うちに来たときのあんたの態度で、丸分かり。だから、お母様が協力してあげたんじゃない。先輩と図書館デートできて、良かったでしょー? 二股はやめなさいよ、二兎を追うもの一兎をも得ぬよ」
「だから、別に雅紀のことは追ってないってば」
雅紀にも追う気はないようだ。
告白の答えはNOだと告げたところ、とてもあっさりした引き際だった。
雅紀の「ちゃんと好き」は、結局その程度だってことだ。
私の、友永先輩への「好き」は、そんなもんじゃない。
先輩に他に好きな人がいようが、付き合っている恋人がいようが、私は先輩のことが好きだから。
友達でもいい。友達で十分、贅沢だ。
“バーカ、それが不幸の始まりだろ?”
何が不幸で何が幸せかなんて、本人にしか分かんないよ。
「付き合ってないよー。タイプ外。私のストライクゾーン、超狭いからさ」
「ああ、友永先輩?」
ズバリ言い当てられて、ドキリとした。
「な、何でそこで友永先輩が……」
「うちに来たときのあんたの態度で、丸分かり。だから、お母様が協力してあげたんじゃない。先輩と図書館デートできて、良かったでしょー? 二股はやめなさいよ、二兎を追うもの一兎をも得ぬよ」
「だから、別に雅紀のことは追ってないってば」
雅紀にも追う気はないようだ。
告白の答えはNOだと告げたところ、とてもあっさりした引き際だった。
雅紀の「ちゃんと好き」は、結局その程度だってことだ。
私の、友永先輩への「好き」は、そんなもんじゃない。
先輩に他に好きな人がいようが、付き合っている恋人がいようが、私は先輩のことが好きだから。
友達でもいい。友達で十分、贅沢だ。
“バーカ、それが不幸の始まりだろ?”
何が不幸で何が幸せかなんて、本人にしか分かんないよ。