アイイロ
君は僕の横へやってきた



「椿くん、ちょっといい?」



そういい君は僕をスタッフルームへと連れていった






「あたし、椿くんのこと好きです。聞こえてたと思うけど…」



僕は黙ってた



「たまたまお店の前で転んでた小学生がいてランドセルの中身とか全部でちゃってて道行く人みんな見てるだけだった」


僕はそんなこともあったかもと思いつつ聞いていた


「そんなところに椿くんが来て中身全部拾って小学生の子立たせてあげていたの」



「…見てたんだ」



「うん。その時から好きでした。誰にでも優しい椿くんが好きです」








「僕は誰にでも優しいってわけじゃないよ」






「僕は君に優しくしたいんだ」






僕の言葉に君は無邪気な顔で笑った
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