アイドルとボディガード
「いやぁっ!」
視界が反転する。
私は賀川に押し倒された、それが合図かのように周りの男達はニヤニヤ気持ち悪い笑みを浮かべながら私に近寄ってきた。
「やめて!やめてよぉ……っ」
嫌だ、嫌だ、桐生助けて。
桐生、桐生、桐生……っ
心の中で奴の名前を呼び続ける。
「はぁ、はぁ……っ、助けて、桐生……っ」
嫌だ、これ以上誰も私に触らないで、近づかないで。
パニックに陥った私は泣き叫び続けた。
そのせいか、部屋の空気中の酸素が薄くなったかのような息苦しさを感じ始める。
息がどんどん苦しくなるり、最後は声が出なくなってしまった。
このまま死ぬのかと錯覚してしまう。
だけど、その方がいい。
こいつらに犯される位なら今ここで死んだ方がマシ。