枯れない花
『ごめん。ゆうと、遅れて…』
私は、わざと遅れてきた。
『いいよ…
前会ったときより、痩せたね。』
『そう?
実は、会社に行こうかなって。』
『もう、行って大丈夫なの?』
『うん…
それより、咲希のことわかったんで
しょ?』
『うん…。』
『どうしたの?』
『あ、いや…
本当に言っていいのかな…』
『いいって。
じらさないでよ。』
『この事を言ってしまったら…
何か、変わってしまいそうで…』
『変わる?』
『会えなくなりそうで…
怖い…』
『大丈夫だって!
何も変わらないよ!
ゆうと、早く言って!』
ゆうとが言いたくないというのは分かる。
顔も暗くなって。