無理が通って道理も通す。
ウィッグの手入れは中々面倒である。

特に夏場は汗をかくから毎日手入れしなければならない。

手入れの仕方はこうだ。

お湯で濡らしたあと、シャンプーでよく洗い、リンスをつける。

そしてよく洗ったあと、ドライヤーで濡れているところがないように乾かし、ブラシで髪をほぐす。

そしてヘアアイロンで髪型を整え、完成。

香水なんかで誤魔化すこともできるかも知れないが、念には念を入れるって感じだ。

ウィッグを付けていることがバレれば確実に怪しまれる。

そこから正体がバレるかもしれない。

そこからオトコであることがバレて刑務所にいくことがあれば、人生終わりだ。

…ちょっと大げさかもしれないけど。

そんなことを思いつつ、ドライヤーでウィッグを乾かしていく。
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