キミとひとつになれたら

彼の存在





「冬真くんと河瀬さん、付き合ってるんだってね~」


「あんなに不釣合いなのに……信じられない」




学校内では、私達の噂をする女子生徒が絶えない。


廊下を歩けば注目の的だし。




時には「ブス」とか「調子乗るな」ってわざと聞こえるような大声で言われた事もあった。





下駄箱にゴミを入れられたり、画鋲を入れられたりと、地味な嫌がらせもされたけど。


でも平気だった。





「小春ちゃん、今日もうちにご飯食べにおいでよ」



必ず隣に、四ノ宮くんがいてくれて、支えてくれた。




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