キミとひとつになれたら
付き合うようになってから彼は、友達と一緒にいるのを止めた気がする。
誘いは、たいてい断ってる。
私を優先していいの?
付き合い悪いって思われるかもしれないよ?
こんなに私といたら……せっかく人気者なのに…。
クラスから浮くかもしれないよ?
「小春ちゃん」
肩を叩かれ、我に返った。
「まーた余計な事考えてるでしょ?」
「え……」
「顔に出てた。僕はさ、好きで小春ちゃんといるんだよ」
ニコッと笑う彼に、つい私も笑みが零れた。