キミとひとつになれたら
story4
事情と闇
目が覚めたのは、お昼過ぎ頃だった。
学校が休みの休日。
体をゆっくり起こして隣を見ると、そこにいるはずの四ノ宮くんの姿がなかった。
休みの日はいつも私が起きるまで隣にいるのに。
私の寝顔を見て彼はいつも「天使みたいだね」と言ってた。
どこが天使なのか、疑問だけど。
寝間着から、服に着替えた。
淡いピンクのワンピース。
この間、彼が私にプレゼントしてくれた。
窓の外を見ると、空は曇っていて不穏な色をしていた。