キミとひとつになれたら
「悪い子だね。勝手に部屋を見ちゃうなんて」
「っ……」
「ダメだよ?人のプライバシーを侵害しちゃあ。まぁ、小春ちゃんならいいか」
後ずさりしても、彼はゆっくり歩み寄ってくる。
「ここ、僕の秘密部屋。癒しの空間なんだ。部屋一面が、小春ちゃんだらけ。夢みたいでしょ?」
壁に貼ってある私の写真を撫でて、うっとりする彼。
ゾクッと、吐き気がした。
「言ったでしょう?ずっとずーっと見てたって」