キミとひとつになれたら





―ガッシャーン



「っ!!!」




窓ガラスの割れる大きな音。


破片が足に当たって微かに血が出た。



窓が割られ、風でカーテンがなびく。
シャッと閉じられていたカーテンが一気に開かれた。






「……小春ちゃん、みーつけた」



ニコッと、子犬みたいに彼は笑った。
右手にはハンマー。




「っ…ぃや……」


「やっぱここにいたんだね。てゆーか、キミの帰るべき場所は、ここじゃないでしょ?」




恐怖で、体が動いてくれない。






「帰ろうよ。小春ちゃん……」




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