キミとひとつになれたら
囚われの身と地獄
自由を奪われてからの生活は、酷く屈辱的なものだった。
「小春ちゃん」
彼はほぼ1日中、私のそばにいた。
無意味に私にベタベタ触れてきた。
拒絶しても無駄。
逃げられないから。
ご飯は自分で食べれないから、彼に食べさせてもらってる。
だけど食欲が湧かず、ほとんど食べられない。
夜は夜で、彼に体を拭いてもらってる。
腕とか足だけじゃなくて、触れてほしくない部分も「ごめんね」と言い遠慮なく拭いてる。